内因性カンナビノイド

用語集

内因性カンナビノイドとは

内因性カンナビノイドとは、私たちの体内で自然に生成される身体調節機能に関わる化学物質のことです。エンドカンナビノイドとも呼ばれます。

内因性カンナビノイドの機能

内因性カンナビノイドは、食欲、痛み、免疫調整、感情、運動機能、発達と老化、神経保護、認知と記憶など様々な生理的な機能に関わっています。

内因性カンナビノイドは外部からの強いストレスや老化によりその働きが弱ると、「カンナビノイド欠乏症」になり様々な疾患をもたらすことが明らかになっています。

内因性カンナビノイドの構成物質

内因性カンナビノイドの代表的な物質は、アナンダミド(AEA)と2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)です。これらの物質は、カンナビノイド受容体と結合することで、上述したような様々な機能を身体にもたらします。

カンナビノイド受容体は、主に神経細胞上に多いカンナビノイド受容体のCB1、免疫細胞に多いカンナビノイド受容体のCB2などで構成され全身に分布しています。

[CB1受容体]
主に痛みや不安の緩和、感情のコントロール、幸福感を感じるなどの作用に関係しています。

[CB2受容体]
主に免疫機能の調整や抗炎症作用などに関係しています。

その他のカンナビノイドの分類

カンナビノイドには大きく以下の3種類があります。

  • 内因性カンナビノイド
  • 植物性カンナビノイド
  • 合成カンナビノイド

内因性カンナビノイドは体内で生成されますが、体内で生成されるカンナビノイドの他に、健康・美容・セルフケア目的で食品や化粧品などに使用される植物性カンナビノイド、治療・研究目的で利用される合成カンナビノイドがありそれぞれ物質が異なります。

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